カテゴリ:売却について / 投稿日付:2024/09/22 09:44
短めですが、とても大事な事ですので。
売却する時の価格設定について
ブログでよく書いていますが、最近は一括売却査定の弊害が大きく
「売却を依頼されたいがための高額査定」
「査定は普通にするけれど、売主様の期待をあおるチャレンジ価格という高額な売出し価格提案」
が非常に多くなっています。
どれだけその意図を分かっていても、「もしかしたらそんな価格で売れるのかな」っていう頭の中のささやき・・・チャレンジしてみたい欲求は抑えられないかもしれません
もし売り出してみて、売れなければ価格を下げればいいやっていう話だと思っていませんか?
不動産会社も「万が一反響がなければその時に価格を下げましょう」って軽く言ってくるでしょう。
そんな時ほど価格を下げるペースがメチャクチャ早いですからね(汗)
急いでいる方なら早いペースは分かるけど(根本として急いでいる人はチャレンジ価格で売り出したらダメ)、価格変更ってそんな早いペースでするもんじゃないですよ。
不動産会社が「もしかして売れるかもしれません」「チャレンジ価格で出してみましょう」って言うのなら、責任取らせないと!
ハッキリ書くと、そもそも不動産担当も売れると思ってないですから(汗)。とにかく売却を依頼される事が第一優先となっていますからね。
そんな無責任な事を平気で言える不動産会社ほど、売却を依頼されたら今度は、「できるだけ早く価格を下げていって、早く終わらせよう」って考えているでしょう。早く・大幅に価格を下げていって最終的に売主様が損しても何とも思っていないでしょう。
結論を書くと、査定より高めに売出すのは普通です。
その価格をどこに設定するのかがプロとしての提案。
例えば、相場が4,000万円だとすると,チャレンジ価格では4,500万円~5,000万円(ヘタしたらそれ以上)で売り出す訳です。仮に、4,800万円で売り出すとしたら数週間で4,480万円になり、また数週間で4,280万円になり、それでもタイミングを逃しているので最終的に4,080万円とか4,000万円前後で売れたりします。
「当初の相場で売れてるからいいやん」って感じるかもしれませんが、売主様の事を真剣に考える不動産会社なら、最初の売出し価格は4,380万円とか4,280万円にすると思うんですよ。
反響がある価格帯の上限をしっかりとご説明する。そしてスピード感を持って、頻繁に価格変更なんかせず売れる事を意識します。急いで売らなくてもいいという人なら(空き家とか残債がないという人)少なくとも2・3ヵ月は様子を見るのがセオリーになります。そこで売れなくても反響の具合を見るという感じです。
とはいえ、先程書いた「もしかしたらそんな価格で売れるのかな」っていう期待をされる気持ちも分かります・・・。そういう場合は、「その(チャレンジ)価格で売り出してみたいと思います。でもその価格で売れなかったら、再度売却を依頼する不動産会社を変更する事も考えます。ですので、今回売却をお願いする期間は1ヵ月でいいですか?」って言ってみるのが本来はベスト。
売却を依頼する(媒介契約といいます)期間は最長3ヵ月となっていますので、それ以下は問題ありません。
そう言った時の相手の不動産営業の反応を見るとよく分かるでしょう。
「媒介期間は当社では3ヵ月と決まっています」
「あくまでチャレンジ価格ですので、そんな短期間では決まりませんよ」
色々言ってくるかもしれませんが、よーく考えると最初からその価格では売れると思っていない=無責任な売出し価格提案って事になると思いませんか
チャレンジ価格で売出して価格を下げていくのは売主様のみのリスク→その提案をするなら不動産会社にもリスクを持ってもらう責任があると思うんです。