カテゴリ:不動産の事 / 投稿日付:2022/06/13 13:59
本日は基本的な物件の見方を1つ書いてみます。
●ネットで出ている物件の価格は鵜呑みにしてはいけない。
「その価格は相場と合っている」と思ってそのまま物件を検討される方が結構見受けられます。今思い返せば、不動産仲介をする前(ハウスメーカー時代とか)は私もそんな感じだったと思います。
不動産会社が査定して売りに出しているんだから間違いはないだろう、こんな感じですね。いや、そんな事さえも考えずに当たり前のように見ていたかもしれない。
そんな事はないんですよ・・・実際は(汗)。
理解するには不動産取引の仕組みや業界内部を知らないと分かりにくいですが、いくつか理由をあげていきますね。
①売却を依頼されたいが為に、嘘の(高めの)査定をする会社もいくつか存在する。
以前からブログでも書いている「予算●●●●万円のお客様がいます!」ってチラシの会社ですね。
②売却査定が複数の会社で競合するので、甘めの(高めの)査定競争になる。
最近は特にネット査定も多くなっているので、この傾向がかなり強くなっています。
③細部エリアの微妙な差が反映されていない。
たとえば同じ町内でも一括りで「坪単価100万円です」みたいな説明になっていますが、本当に探している人は雑な説明を見抜いています。コレ、新築一戸建てに多いですね(今売りに出されている新築はほとんどコレといってもいいかもしれない)。「このエリアは新築一戸建ての相場が5,000万円くらいになってますよ。それに比べるとココは安いです。」みたいな説明じゃないかな。
そんな事ないって・・・・・(汗)。もっとシビアに説明しないと。
まぁここから本題なんですけど、これはもう仕方ない状況。そんな業界のシステムになっているので、なかなか更生しないと感じています。それならどーしたらいいのか?
購入する時にキチンと説明してくれる不動産担当を選ぶしかないと思います。
エリアの事を説明してくれて、過去の成約事例と現在の状況を詳しく見せてくれる担当。お客さんの要望と照らし合わせて、物件とのバランスが取れているのか?という目で判断してくれる担当。新築営業だけでなく大手さんなんかも、今月のノルマを達成するために【明らかに間違った価格設定なのに、お客さんが気に入ってたら、「いや違うんですよ」】って言ってくれるとは考えにくい。
要望に合うとか予算に合うとかじゃなくて、その物件の価値をキチンと判断してくれるのが良い不動産営業だと思いますね。
これは売却を検討している方にも言えます。上の内容が出来ているなら、幅のある相場の中で良い条件で価格を設定して売る事が可能。結果、売主様だけじゃなく買主様もみんなHAPPY。
不動産仲介はコンサルティングです。