カテゴリ:不動産の事 / 投稿日付:2021/09/30 18:33
不動産会社による買取の問題点というのが感覚的に難しいみたい・・・質問がありました。ココではかなり簡単に例え話で書いてみたいと思います。算数問題みたいな例え話になってしまいますが、そこはご理解くださいね。
①お客さん(売主様)が自宅で取れたスイカを売りたいと考えています。そこで販売会社(不動産仲介会社)に相談をし、1,000円で売り出す事になりました。
②販売会社は広く宣伝し売る事を優先すべきですが、そのフリだけして全く売る気はありません。
③しばらくして、「なかなか売れませんが、700円で買うという人がいます。もう売ってた方がいいと思いますよ」という話でお客さん(売主様)を説得します。
お客さんも「なかなか売れないし、待ってるのも疲れるから・・・」と700円で売る決心をします。
④700円で買う人って、実は卸業者(買取不動産会社)なんですね。
⑤そんなこんなで卸業者が買い取り、広く販売告知をして、スイカにキレイな包装なんかして、再度販売します。価格は1,300円。
これが買い取りの流れ。ちなみにこの再販売は卸業者が直接するんじゃなくて、最初の販売会社がするんです。もっと言うと、再販売させる事を条件に卸業者に買取させるわけ。
お客さん(売主様)は300円損してるし、1,300円で買うお客さんも(本来は1,000円で買えたのに)結果的に損してる。卸業者は差額が単純利益だし、販売会社もそれぞれの取引で仲介料が複数回発生してるからかなりの利益。
グルになってる会社同士だけが得して、売主・買主になるお客さんが損してる構図になります。
大手の不動産会社も平気でこんな事やってる。平気どころか、それを狙ってる(汗)。
これが不動産売買において、頻繁に行われているんですね。どこがお客様のためですか?売却をお考えされている方、他人事だと思われるかもしれませんが、本当によくある話です。気をつけてくださいね。