カテゴリ:不動産の事 / 投稿日付:2021/04/05 20:51
建築条件付き土地について、最近お客様のご相談がかなり増えているという話をアメブロの方でも書きました。
アメブロの記事はコチラ→【最近一段と増えたご相談内容】
その中でも書いています「建物の性能、仕様に満足できない」という声について詳しく書いていきたいと思います。建築条件付きの建物って、だいたいが坪当り@60万円での価格設定になっていると思います。この設定がまぁ絶妙になっているのでしょう・・・(汗)
ハウスメーカーで建てると現在坪単価@80万円とかそれ以上するでしょ、ハウスメーカーとは全く競合しない設定にして、なおかつ最大限の利益を確保できる価格ですね。
じゃあ建物の性能や仕様は?というと、物件によって若干差があります(差があるのに一律坪単価@60万円というのもおかしな話ですけどね)。耐震等級3を取得していたり断熱材だけ少しこだわってみたりしている物件もあれば、「確認申請許可が下りればいいやん」レベルの建物までバラバラ。
このあたりの判断をお客様がしていくのは難しいかもしれない。本来なら建築の事が分かる不動産仲介営業マンが親身に相談に乗る必要があるのですが、(建物の事をよく知らない)売る事しか考えていない人が大半ですからね・・・。
建物の事をぶっちゃけで書くと、建築条件付き土地の売主である不動産会社が施工会社に建ててもらっている価格は坪単価にして@40万円~43万円くらいが多いかなぁと思います(あくまで平均の話)。という事は建物坪単価が40万円くらいの建物を坪@60万円でお客様に売っているという事になります。坪あたり15万円~20万円、延床面積30坪なら500万円~600万円の利益を不動産会社が計上している訳なんですね。
建物坪単価@60万円も出すなら、ハウスメーカーは無理でも、地域のしっかりと対応する工務店・設計事務所なら耐震・断熱・気密・換気、空調まで考えた住宅を提供してくれますね。
結論になりますが、そこまで考えて【その建築条件付き土地の立地に価値があると考えるかどうか?】。この判断になると考えます。
なかなか土地が少ないからと言って、「建築条件付きでいいか・・・」という消去法での決断は避けた方がいいですね。建築条件というのはお客様が求めるクオリティーに達していないのと、時代の流れから逆行しているという意味で、今後は無くなっていくんちゃうかなって感じています。