カテゴリ:不動産の事 / 投稿日付:2022/06/14 14:42
去年から言われてきた事ですが、ここ最近不動産業界内でまた言われだしたのは
【新築一戸建ての建築費がさらに上がっている】。
コロナによる物流問題やウクライナ・ロシアの戦争によって燃料費などの高騰、円安による材料の高騰などが原因となっております。そして以前からの人件費の高騰も。
土地の価格も上昇して建物も上がってきたとなると、分譲業者には厳しい時期がきていますね。単純に売出し価格が上がるのですが、結果そのエリアの相場価格帯を超えてきているのが現状。
「土地を仕入れて、家を建てて売る」(建築条件付き土地も含む)のがメインの不動産会社は現在土地の仕入れを積極的にしていない感じです。そもそも土地が高めで買えないって会社も多いのですが・・・。
こういう時は全国展開している分譲会社が目立ちますね。大量発注・販売により建築コストを抑えることが可能ですので、そういった会社が土地を仕入れているのが原因です。
具体的な価格差を書いてみますね。*建物面積30坪のケースで計算
<普通の不動産会社の場合>
・建物の原価(発注金額)=30坪×建物坪単価@43万円=1,290万円
・建物の売出価格=30坪×@60万円=1,800万円
→建物の利益=510万円
<全国展開してる分譲会社>
・建物の原価=(詳しくは不明ですが)高くとも800万円くらいでは建てているはず
・建物の売出価格=30坪×45万円=1,350万円
→建物利益=550万円
建物利益は500万円強であまり変わりませんが、売出し価格は450万円(1,800と1,350)も変わってきています。この差はかなり大きい。
新築一戸建て4,280万円と新築一戸建て4,730万円では、インパクトが違いますからね・・・。
この状況が続くなら、価格はまだ高くなっていく傾向ですので、この差はもっと開いていく可能性があります。建物の内容についてはストレートに書けば「普通」。コダワリがある方には向いていないと思います。
こうなってくると、私が好きな【中古物件】が一番やなぁ。リフォーム工事も上がってはいますが、新築一戸建てと比較したら全然マシだしね。新築よりオリジナリティーのある雰囲気にできるのも中古のメリット。
一緒に中古物件を楽しみましょう。