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【マンション管理で法改正~修繕積立金の目安金額の変わり具合~】
カテゴリ:不動産の事  / 投稿日付:2022/06/20 10:07


マンションの管理について。

4月から「改正マンション管理適正化法」が施工されています。今までのマンションに関する管理が具体的に改正施工されました。
今回は修繕積立金の変更についてピックアップします。



大まかに書くと、以前まで各住戸ごとの修繕積立金の目安になっていましたが、今回の改正で「マンション全体(管理組合全体)で修繕積立金の状態をチェックする」という風に考え方が変更されています。管理状態を確認するには、全体を見ないといけませんので、より厳しくチェックする様になり良い傾向だと思います。



で、その目安となる修繕積立金の金額ですが、㎡あたりの単価で計算されています。



これだけ見るとややこしいかもしれませんので、詳しく解説。

まずは左側は「マンションの規模」。茨木市で20階以上のマンションはありませんので、20階未満の欄のみですね。それが建築延床面積によって分けられています。目安としては

・総戸数50戸クラスやそれ以下の規模は5,000㎡未満
・100戸以下のマンション5,000㎡~は10,000㎡未満
・100戸以上のマンションは10,000㎡~

って感じになると思います。

戸数が少ないと修繕積立金は上がりますので、5,000㎡未満のマンションだと、平均値が335円/㎡。それ以上の規模だと平均値が250円~270円/㎡となっています。



具体的に75㎡の広さだと金額はどうなるでしょう↓

●50戸以下 月々25,125円
●50戸以上 月々19,000円~20,000円

これが新しく施工された修繕積立金の基準となります。



ここで注意事項がありまして、上の金額は駐車場の修繕費用が除外されているんですね。自走式駐車場ならまだいいんですけど、ほとんどが機械式駐車場になっています。機械式はメンテナンス費用が結構かかるんですよ・・・、なので駐車場の修繕積立金の目安は別で計算。下記の図です↓



目安とすれば、1台あたり6,000円くらいかな。総戸数に対して100%駐車場が確保されているマンションは月々の修繕積立金が6,000円ほど追加で必要って計算です。



まとめると、50戸以下の比較的小規模マンションは月々30,000万円前後、50戸以上の中・大規模マンションは25,000円くらいが適正な金額という事になります。



現在が10,000円とか15,000円の設定になっているマンションは将来上記くらいの金額設定になるだろうっていう前提で資金計画を組んでくださいね。



これから車を保有される方が減ってくるので、機械式を一部つぶして平面駐車場に変えていってるマンションもチラホラと見受けられます。駅距離などの立地に左右されますが、将来を考えて先手先手で考えている管理組合ですね。



でもね・・・・・一番ダメなのは【新築分譲時の修繕積立金の安さ】ですね。買う時の月々の支払いを減らすためにかなり安く設定されています。ここを本来の適正な金額設定にしておけば、将来にわたって健全な修繕計画が組みやすくなる訳なんです。新築を検討している方は気を付けましょう。

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