カテゴリ:住宅・建築(リフォーム・新築の事) / 投稿日付:2021/04/15 18:01
新築一戸建てとリノベーションの打合せ、どっちが難しい?って聞かれると、返事しにくいですね。それぞれに難しさがある訳で、どうなんでしょう。
普通に考えると、リノベーションの方が難しいって話なんですけどね。今ある状態を理解しつつ(構造や配管・窓の位置など)、間取りや仕様をお客様の要望に合わせて変えていくというのは発想力だけじゃなくて、経験や現場の事をある程度は理解しておかないと出来ない作業です。
営業や設計だけじゃなくて、現場の人が一番難易度が高い仕事になります。
私はハウスメーカーに就職して、ずっと新築一戸建て(建て替え)をやってきたのですが、ここで磨かれるのは設計力と住宅の基礎。この2つがあるからこそ、リノベーションや中古のリカバリーの話ができるというメリットが生まれます。リノベーションしかやってこなかったら、この感覚は出てきにくい。
とりとめのない話になっちゃいましたが、結局はね、両方できないといけないんです。ただ順番としては新築→リノベーションの順番で経験を積むのが理想だと思います。
それは大工さんも一緒。新人がいきなりリノベーションの現場に入れられるのは、なにがなんでも無理がある・・・。新築で家を理解してから、リノベーション現場へ。これがセオリーですね。
不動産業界は家の知識を軽視しすぎで困るんですが、新入社員はマンション→新築一戸建て→中古一戸建ての順番で知識・経験を高めていく必要があります。契約する事しか考えていない営業マンが多いこの業界なんで、難しいかな・・(汗)。