カテゴリ:住宅・建築(リフォーム・新築の事) / 投稿日付:2022/04/03 13:55
今後の建物の価格についての見解。
私がハウスメーカーに入社した1995年ごろはお客様に「建物本体価格の目安は坪単価55万円〜60万円です」と言ってました。あとは水道・外部電気・ガスなどの附帯工事や土地の状態によって大きく変わる外構工事がプラスされます。
35坪〜40坪くらいの建物面積で総額は2,800万円〜3,000万円位というのが平均でした。
それが現在では「坪単価80万円くらい」という説明になってると聞きます。500万円から800万円くらいは価格帯が上がっている。
20何年前と住宅の性能は変わってますし、性能値を上げるための色んな設備機器が付いてるので、単純比較はできませんが上がっているのは間違いない。
物価も人件費も上がってるでしょう。でも、大きな部分としては着工数の減少もあるんじゃないかと思います。当時は年間の新築着工数は100万戸を超える時代でしたが、今は80万戸。これからもっと減って、半分くらいになると言われています。
そりゃ利益率上げないとやっていけないでしょう。
価格が上がっても、1棟1棟のクオリティー(性能や打合せ内容)が上がるならOKかとは考えますが、建物への考え方というのを今一度整理して選択していく必要もありますね。
工務店なども含め多建築会社の選択・建物性能の優先順位・暮らしのどの要素を優先するのか?(空間・性能・デザインなど)
とても大事な事ですのでしっかりと検討して頂きたいのですが、それらを第3者の立場としてご説明して、お客様に合った住まいをご提案していきたいと思っています。